Profile

「インタラクション」を求めて。

表現にはそれに適したメディアがあります。
文章、写真、絵画、映像、音楽、造形、建築。
それぞれにそれぞれの役割があり、互いに代え難く、何十年もしくは何百年もかけて磨き上げられてきた形式です。

私が思春期にプログラミングやインターネットに受けた衝撃とは、 詰まるところ”相互性の実現"という革命にあったのだと思います。

中学3年生のとき真鍋大度氏のクリエイションを知ったときの衝撃が今も自分の頭の片隅にあります。
データの流動、そしてそれを媒介する原義としての”Web”。
それが物理的に触れることができるモノとして空間に存在し、訪問者はそれに何かアクションをする。
そして、それを変化させる。フィードバックが返ってくる。
インタラクションとは、常に触れることができるモノの存在を待っていて、触れてもらうことで対話が始まり、その対話によって、相互に利益が生まれ、感情が揺さぶられる。

私がなぜインタラクションに心を惹かれるのかと言えば、それはこの"対話が生まれる瞬間の喜び"を、人間に本質的に必要なものだと感じているからだと思います。

手のひらサイズのコンピュータが爆発的に普及し、VRなどのポストメディアが成長を遂げている今もWebは特別なメディアであり続けていると私は考えています。
なぜなら、これは"世界に最も普及しているインタラクティブコンテンツの発信ツール"だからです。

私のように地方に住む人間にとって、美術館やイベントにおけるインスタレーションはエクストリームでありつつも、とても希少な存在です。
ですが、Webはこのブラウザという窓を通して最も手軽に"相互性"を提供することができるメディアだと考えています。
テレビや英語、印刷物ではなし得ないことでありながら、同時にこんなにも多くの人にその使い方が浸透しています。

この業界に入ってまだ3年程の私ですが、Webのそのメディアとしての代え難い特性と、これからの広がりに未だワクワクを感じています。
そして、このたびご応募させていただいた貴社は、常にそういった前提を自覚しながら日々妥協のないクリエイションをされている会社様です。

Yosei Yamazaki

1998
静岡県に産まれる。
2009(小5&小6)
家にパソコンが来た感動で夏の自由研究にWordを使い学生新聞や旅行記を作る。
-デザインへの関心-
2013(中2)
技術の授業で初めて教育用のドリトルというプログラミング言語に触れる。
2013(中3)
情熱大陸で真鍋大度氏を見て衝撃を受ける。
-インタラクションへの関心-
2015(高2)
自主講義でC言語に近いBasicという言語を学ぶ。
2016(高3)
プログラミングを学びたいが、それをアートやクリエイションに使いたいと思っていたので情報工学とデザインがバランスよく学べる大学に行きたいと考える。
2021(大1)
公立はこだて未来大学入学(在学中の実績については後述)
-アートとデザインの違いに少しづつ自覚的になる-
2019(大3)
Cybozu Summer Intern UX/UI Design Course
2020(大3)
NISSAN Intern UX/UI Design Course
-Webの道へ-
2021
静岡市に本社を置く株式会社あんどぷらすに入社

大学ではUI/UXデザインを専攻しながら、インタラクティブなコンテンツをプログラマーとしてプロトタイプするという活動を繰り返ししていました。
これはもちろん私自身の興味でもありますが、大学自体が2000年の開学当初からの"デザイン的思考を重視した情報科学"というカリキュラムを掲げており、それにサポートいただいた部分も大きいです。

私の強み一つは、”UI/UXを学んできたエンジニアである”ことです。
それは、"思考としてのデザイン"が情報工学に携わる人間にとってのマスターピースであると理解したうえで、自分の力でプロトタイピングが行える力と言い換えることもできます。
実際に現在の会社でもエンジニアチームとデザイナーチームの相互の視点に立ち、それらを繋ぐ橋渡しとしての役割を果たせているのでは考えており、これにやりがいを感じています。
デザインがなくても機能する、している仕組みはありますが、デザインには課題の再認識と調査、そして、直観的に感覚に訴える回答という流れがあり、これはもはや情報工学に関わらずとも、人間の生活を豊かにする一つの方法論だと考えています。

3年Web制作会社で働き、一言にWeb制作会社にも様々な枝葉があり、更に言えば会社で働くメンバーが何を目的として仕事に従事しているかということについても身を持って知りました。

“Webサイトの”印象”とは多くの場合、限りなく一瞬の勝負で決まると考えています。

毎日使うサービスでない限り、同じWebサイトを1日に何回も訪問することありません。
その一期一会とも言えるサイトとの接点の中で、このブランド、会社イケてるな。商品もイケてる。雰囲気や姿勢もいい。そう判断されるかどうかは、実は、サイト訪問からのごく短い時間で決まるといっても過言ではありません。

もちろん、サイトとして、合理的に機能する情報設計、UIは必須です。
ですが、デザインで魅せるサイトを作るWeb制作会社にとっては、その”印象のための一瞬”にどこまでストイックなれるかが、全てを決めると考えています。

またそれは単に会社が社訓やビジョンとして提示するだけではなく、その社員1人1人が自覚的に動いていかない限り達成できないラインだと私は思います。
ものすごく正直に言えば、ここにストイックになることは、ある意味非効率であり、労力がかかり、ストレスが掛かります。そして、そこにかかる金銭的なコストも無視できません。
頼まれる人も、頼む人も、そこに労力とお金をかけるべきと思ってくれるような枠組み。そこにコストを注ぎ込んで、それを上回る体験をペイできる会社さんは国内で数えても本当に希少だと考えています。
また、このことに意義を感じれない人にとっては、ひたすらにストレスが高いだけの環境に見える恐れもあります。
ただ、その山を超えた時に、社内にも社外にも代え難い感動が生まれることに揺るぎはないと私は考えています。

全員が同じ方向を見なければなし得ない仕事。
0から1を生み出す過程の中で、そのもがきが人の心を震わせる仕事。
"インタラクション"というキーワードを心の隅に秘めながら、その仕事に自分なりの貢献をしたいと考えています。

実務での主な業務:

  • ECサイトの制作(Shopify, CS-Cart等々)
  • ECサイトの制作におけるDB利用前提の機能実装(APIを利用した決済機能の開発、商品インポートシステムの開発、関連商品機能、リアルタイムシュミレーター等々)
  • ECサイトにおける継続改修のための技術顧問サポート
  • コーポレートサイトの制作(WordPress, LAMP, Typescript(React), JAMstack(Gatsby))
  • アニメーション要素の強いサイトの制作(Three.js, GSAP)
  • サーバー構築(レンタルサーバー、AWS)
  • アプリケーションサイトのUI/UX設計
  • ブランディング、マーケティング設計

実務で使用したことのある技術、ツール:

  • Adobe (Ai,Pt,Xd,Pr,Ae,Au)
  • Figma
  • Blender

趣味:

  • 楽曲制作(最近はビートのないアンビエントミュージックを制作することにハマっています。)
  • DJ(まれにVJもしています。)
  • 映画鑑賞(近年は年100本鑑賞することを目安にしています。)
  • 美術館(近場なのもありますがPOLA美術館がお気に入りです。)
  • ハイキング(山あいの出身なので、自然は特に癒されます。)